ちくわのつぶやき~slow life~

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号泣映画の記憶

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お題「邦画でも洋画でもアニメでも、泣けた!というレベルではなく、号泣した映画を教えてください。」

 

半世紀近く生きているので映画で号泣した事なんていうのはは数知れず

そして半世紀近く生きているので近ごろの涙腺の弱さと言ったらない

ふり返ると若かりし頃に観た号泣映画は悲しすぎてもう二度と観れないという作品ばかりだった気がしてる。

そして実際に観れてない。と言うよりも、避けてきて敢えて観てないというのが正しいかも。

涙腺崩壊の定番とも言われる

【ハチ公物語】そして火垂るの墓

鑑賞した翌日の体調不良ったらない

泣き過ぎたせいかの脱水症状みたいな。なんやら頭痛もするくらい

瞼もいいだけ腫れてぶん殴られたのかのレベル

で目が開けずしょぼしょぼで、水中で目を開けているみたいな感じで過ごしたのを思い出す。

『これ見て泣かない人いるのかよーーーー😭おーいおい(号泣)』声出して泣いたきがする。

それからというもの、犬系の映画を観るのを絶った。

今でも犬が出る映画は観れない。

最近だと【ジョンウィック】もだめだった

なんなら、悲しくなくても【スパイファミリー】の、いぬさん🐶観てるだけでじわーっと涙が溢れてくる。

これは、もはや涙腺の問題ではなく加齢問題案件かもしれない。

 

そんな私が、人生において最も感動する映画を観たのは1年程前。

それはそれは美しい綺麗な作品で

強いてこの映画の美しさや愛しさを無理やり何かに例えるなら、野生のシマエナガちゃん(写真でしか見たことないが)を見た時の美しさの感動。

 

自分から、こんな透明な涙がまだ出るんだと再認識したのであります

 

それは!

 

【Coda あいのうた】

Coda あいのうた 公式サイト


実は私はアカデミー賞というワードに弱い。

とはいえ、アカデミー賞を受賞したから絶対に自分の好みとは限らない事も最近わかってきた。最近ね🥲

 

豊かな自然に恵まれた海の町で暮らす高校生のルビーは、両親と兄の4人家族の中で一人だけ耳が聴こえる。陽気で優しい家族のために、ルビーは幼い頃から“通訳”となり、家業の漁業も毎日欠かさず手伝っていた。新学期、秘かに憧れるクラスメイトのマイルズと同じ合唱クラブを選択するルビー。すると、顧問の先生がルビーの歌の才能に気づき、都会の名門音楽大学の受験を強く勧める。だが、ルビーの歌声が聞こえない両親は娘の才能を信じられず、家業の方が大事だと大反対。悩んだルビーは夢よりも家族の助けを続けることを選ぶと決めるが、思いがけない方法で娘の才能に気づいた父は、意外な決意をし・・・。

映画『Coda コーダ あいのうた』公式サイト

 

そもそも【Coda  コーダ】とは

聴覚障害のある親の元で育った聞こえる子供の事を指すらしい

家族で唯一耳が聞こえる彼女の通訳があり漁師業を難なく営んでこれたのかもしれない

早朝から家業を手伝い学校へという毎日

学生が終わってもこんな暮らしが永遠に続いていくんだとお互い思っていたはず。

『こんな家族を残して自分が居なくなるなんてできない』『こんな自分たちを残して彼女はいなくなったりしない』双方納得していて成立している気がするんだけど・・・

漠然とした『これでいいの?』があり続ける

彼女が唯一家族から解放されるのは学校。と歌。

皮肉な事に、彼女が神様から与えられた才能は天使の歌声だった

彼女の心の中には家族と一生離れる事はできない一択から選択肢が生まれる


彼女の歌声を聞く事ができない家族には彼女が別の人生を歩む選択肢はない。

 

そんなこんなで家族がぶつかったり泣いたり笑ったり

彼女が、家族から離れる事も勇気。

家族が彼女を手放すのも勇気。

 

思い出すだけで、わたしの中のどろどろの部分がろ過された透明な涙が出てくる🥲

 

そして何より驚いたのが、父、母、兄の聴覚障害がある役は実際に聴覚障害がある俳優が演じているということ。

 

昨今、日本のドラマや映画でも人気俳優が手話で演技しているのをみて

『うわ~!こんな事もできちゃうのね!』なんて感心しちゃったりしたけど、この作品はさらにその向こう側っていうか、いやなんか表現が違うけどとにかく衝撃だった

海外には聴覚障害がある俳優さんが存在するんだなって勉強になった

 

この作品の素晴らしさって、彼女がヤングケアラーだという事ではなくて、家族全員が陽キャだという事のような気がしている

父も母も兄もある意味ぶっ飛んでいる😁

そのおかげで、彼女ともちゃんとぶつかる事ができてお互い言いたい事を言いあったからこそこの家族の未来は開けたんじゃないかなって思ったりしている


わたしの勝手な思い込みだけど、偏見だけど、イメージだけど

 

日本の映画やドラマで、介護や家族ケアをテーマにした作品てなんとなく暗いというか、自分が暗くなっちゃうとこがあって。

それは実際に自分がその立場になりつつあるからというのもわかってる・・・

親が高齢になって、自分が動かなければならない事態が目の前まで迫っているのだ。

わたしは決して『ヤングケアラー』ではない

いうたら親の面倒をみて当たり前の『あたりまえケアラー』

【第2次家族とのあり方】を考える時期に来ている

 

親が健常者の普通の家庭であっても家族問題というのはあることで。

アラフィフのわたしには、夢の道に進むか家族を選ぶかの岐路なんてない

今から、『わたしは夢に向かって行きます。応援してね♪』なんて言って家族から離れたりなんかしたら『あいつはまだ頭がおかしいままだったのか』と言われてしまう

はたからみたら、ただの介護放棄😅

 

まだまだ両親元気ですけどね

 

以上。わたしが生涯一感動した映画の紹介でした。